こんにちは、もりたくです。
今日はKUMAKI。のお家づくりには欠かせない「木」のお話。
一口に「木」と言ってもその種類や用途は様々。お家づくりでもそれぞれの木の特性に合わせて使用する場所が違います。そんな木でつくったお家は、一般的にヨーロッパ等で見られる石造りやレンガ造りの家より耐用年数が短いと言われます。たしかに「素材の特性」としての「腐朽性(腐ってしまったり、かたちが変わってしまうこと)」という点では木材より石やレンガの方が長持ちです。しかし、地震の多い日本においては石造りのお家は耐久性に優れているとは言えません。では、木材の家って本当に耐久性が低いのでしょうか?
繰り返しになりますが「素材の特性としての耐久性」は「石>木」です。でもね、みなさんのまわりにも古くから地域にあるお寺や神社など古い木造建築はたくさんあるはずです。
この写真は築100年を超えたある民家の縁側の床下です。このお家の改修工事をさせていただいて正直もりたくは驚きました!100年ですよ?100年。そこに使われている骨組みの木はどれもしっかりとお家を支えていました!
こちらの赤い部分は建てた当時から何も変えていないので確実に100年以上このお家を支えています。
こちらの青い部分は後から付け足された部分ですがそれでも間違いなく40年以上は経過しています。
すごくないですか?木!軽くてしなやか、弾性に富み加工しやすく手に入りやすい。そして100年以上もみなさんが暮らすお家を守ってくれる。どうしてこんなことが出来るか?その理由のひとつは地域(雨量や湿度、地震の多さ等)の特性の場合もありますがなんと言っても住んでいる方の「お手入れ」が重要です。お家は住む人がいなくなると一気に老朽化します。それは風を通さなかったり、日光が当たらなかったり、寒暖が外気温と一緒だったりといった「人が住んでいれば起きないこと」が原因です。現代の家は窓を開け閉めしなくてもきちんと換気が出来たりするように決められているので、より長く住んでいただけるようになっています。
普段当たり前のように暮らしているみなさんのお家。目に見えないところでみなさんの生活を見守っている「木材」をたま~にでいいので思い出してみてください。
それでは!
もりたく